暗号資産(仮想通貨)のハードウェアウォレット「Ledger Nano S」を使っていたのですが、突然、こわれてしまいました。電源は入っているのですが、画面にうっすら白っぽいものが表示されるだけで、まったく文字がよめない状態です。
そこで、新しいウォレットを購入するため、ハードウェアウォレットにはどのようなモノがあるのか調べてみました。ハードウェアウォレットを選ぶときの参考にしてください。
実際にウォレットをリカバリした体験を記事にしていますので、あわせてご覧ください。
ハードウェアウォレットの種類
日本国内で買えるハードウェアウォレットには、次のようなものがあります。
- Ledger Nano
- CoolWallet
- Trezor
残念ながら、Trezorは現時点(2022年)、日本国内に正規代理店が存在しないようです。
そこで、日本国内に正規代理店がある「Ledger Nano」と「CoolWallet」について調べてみました。
Ledger Nanoとは
ハードウェアウォレットといえば「Ledger Nano」を思いうかべる人も多いのではないでしょうか。私が、はじめて買ったハードウェアウォレットも「Ledger Nano S」でした。
「Ledger Nano」は、USBメモリのような形をした、シンプルなハードウェアウォレットです。
Ledger Nanoには、3種類のハードウェアウォレットがあります。
Ledger Nano S | Ledger Nano S Plus | Ledger Nano X | |
---|---|---|---|
管理できる暗号資産の数 | 3種類まで | 最大100のアプリを同時にインストール可能 | |
USB | USB-B | USB-C | |
画面 | 128×32ピクセル | 128×64ピクセル | |
バッテリー | 無し | スタンバイモードで8時間 | |
Bluetooth | 無し | LedgerLiveMobileと互換性のあるBluetooth® | |
お手頃なのは「Ledger Nano S」で、1万円以下で買えます。ウォレットに保管できる暗号資産が3種類までですが、ビットコインやイーサなどを保管するのであれば、「Ledger Nano S」十分です。
私はというと、「Ledger Nano S」と「Ledger Nano S Plus」で悩みました。
今、私が保有している暗号資産は、ビットコイン、イーサ、リップル、そして、ソラナと4種類。値段の差も2,000円くらいだったので「Ledger Nano S Plus」を選びました。
「Ledger Nano X」は、比較表をみてもらうとわかりますが、「Ledger Nano」と「Ledger Nano S」にはない、ブルートゥース(Bluetooth)とバッテリーがついています。スマホとブルートゥースを接続して使うことができ、持ち運びに便利なタイプとなっています。
「Ledger Nano」シリーズで管理できる暗号資産は、5500種類以上。50以上のウォレットに対応しています。
対応している暗号資産の詳細は、以下サイトをご覧ください。
CoolWalletとは
「CoolWallet」は、台湾企業CoolBitXが製造・販売するハードウェアウォレットです。CoolBitXには、SBIグループも出資しています。
「Ledger Nano X」と同様に、「CoolWallet」はBluetoothでスマホと接続して使うことができます。※Androi&iPhoneに対応、アプリダウンロードが必要です。
「CoolWallet」は、カードのような形をしていて持ち運びやすい形になっていることが特徴です。
「CoolWallet」には、次の2種類があります。
CoolWallet Single | CoolWallet Pro | |
---|---|---|
対応している暗号資産 | BTC、ETH、Litecoin、Ripple (XRP)、Bitcoin Cash、Horizen、ICX、主なステーブルコイン、すべてのERC20、BEP20トークン | BTC、BCH、ETH (ERC20)、ETC、BEP2、BSC, BEP20、Cosmos、Polkadot、Tron (TRC20)、Litecoin、XRP、Stellar、Zen、Kinesis Gold、Kinesis Silver、ICON、KSM、Cronos (CRO)、Polygon (MATIC)、Crypto.org (CRO)、Cardano(ADA)、Terra(LUNA)、Terra(UST)、LUNC、ARETH、Tezos、AVAX C-Chain、SOL |
セキュリティ | CC EAL5+、2+1要素認証 | CC EAL6 +、2+1要素認証 |
取引機能 | トレーディング機能、ステーキング、NFT、DeFi、Dappsへの接続をすべてCoolWalletアプリに統合 | 取引機能、DeFi、Dappsへの接続をすべてCoolWalletアプリに統合 |
「Ledger Nano」と比べると、対応している暗号資産は多くはありませんが、持ち運ぶことを前提としているためさまざまな機能を兼ね備えており、まさにウォレットという感じです。
セキュリティについて
「Ledger Nano」シリーズは、セキュア認証チップ(CC EAL5+)を使用。
「CoolWallet Single」のセキュリティはCC EAL5+、「CoolWallet Pro」はCC EAL6+となっています。
CCは、コモンクライテリア(Common Criteria, 略称 CC)のことで、コンピュータセキュリティのための国際規格です。EALは、Evaluation Assurance Levelのことで、評価保証レベルのことです。EAL5以上は、スマートカード(ICカード)関連デバイスや軍用などで利用されています。
ハードウェアウォレットまとめ
私は、暗号資産を長期にわたり保管することが目的でしたので「Ledger Nano S Plus」を購入しました。Amazonで購入、翌日には自宅にとどきました。
このように中長期にわたり、暗号資産を保管することが目的なら「Ledger Nano S Plus」がおススメです。
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持ち運んだり、暗号資産の取引をするのであれば、画面が大きくみやすい「CoolWallet」シリーズが便利です。ただし、スマホとBluetoothで接続して使う必要がありますので、ご自身のスマホのBluetoothに対応しているか、確認してください。